復興財源問題で、増税の議論が活発化しています。

それにしても大震災前に法人税5%減税をする予定だったはずですが、それが消えたばかりか、法人税を増税するなんて話が出てきているのにはびっくりします。
確かに法人ですから、増税しても直接痛みを受ける人は少ないし、中小企業の場合は社長の給料で法人の利益をある程度調整できるので、選挙においての逆風は少ないのかもしれません。
しかしながら、利益を出さなければならない宿命の上場企業は、今でも世界最高水準の日本の法人税率が国際競争を戦っていく上で重くのしかかってきていますし、それが産業空洞化を進めていることは容易に想像できます。

昨日、竹下元首相の孫にあたるDAIGOがバラエティー番組で、消費税導入したことにより友達などから責められて、「おじいちゃん、ぶっ込んだなぁ~と思った」と話してて笑いました。

最近、税金計算上でいろいろな控除を廃止するという、私の感覚からすると姑息な増税が多くて情けないですが、消費税の税率を上げれば選挙で負ける可能性は高くなるので、選挙で落選すればただの人になる政治家にとっては難しいことなのでしょう。

「所得を倍増する!」とか「日本列島を改造する!」とか「自民党をぶっ潰す!」とか言っていた政治家について世間の賛否は分かれるところですが、ビジョンを持っていたことは間違いありません。

以前、松下政経塾塾長の講演会があり、講演後、今の民主党が機能不全に陥っている原因は何かという趣旨の質問に対して、端的に「党是」がないことでしょう、とおっしゃってました。

松下幸之助翁の理想とする「無税国家」とはまったく反対の道をまっしぐらに突き進んでいます。

私の業界全体が廃業に追い込まれるリスクは今のところ全くありません。

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