中国の高速鉄道で事故がありました。
止まっている車両に後続の車両が突っ込んでいくという、信じられないような事故です。
このような事故がそのうちに発生することは、突貫工事の手抜などの話を聞いていたので、私もある程度予測していましたが、まさかこんなにすぐ発生するとは思いもよりませんでした。
高速鉄道には乗車経験はありませんが、今月の初めに上海に出張した時、初めてリニアモーターカーに乗り、確かに早くて時速430kmには驚きましたが、もっと驚いたことに乗車時間はたった8分で、そんな短距離をなぜ超高速で走る必要があるのかわかりませんでした。乗車運賃は50元(約600円)で、地下鉄でその区間を行ったらおそらく10分の1ぐらいの値段で行けるし、時間的に早くなるとはいえそれほどの効果はないことから、私が乗った時は利用者は外国人ばかりでした。
私はものの試しにVIP車両(乗車賃100元)に乗ってみました。車両の前でVIP専用乗務員が迎えてくれるわけですが、私以外乗客は誰もいなくて、彼女自身も乗客が来たことに驚いた様子で、とてもあたふたしていました。
本革シートの椅子は堅くてツルツル滑るので座り心地もすこぶる悪く、普通車の布製シートの方が落ち着くくらいです。
おしぼりサービスなどの特段のVIP待遇はなく、いらん仕事が増えた客室乗務員のムスッとした態度を乗車口で浴びせかけられるだけです。
したがってあまりお勧めしませんが、8分1,200円で超高速の危険な乗り物でドキドキ体験をしたということから、遊園地のアトラクションに乗ったと思えば納得できます。
他国の技術導入で追い付け追い越せの中国ですが、ハード面もソフト面も改善の余地がてんこ盛りなだけに、ビジネスチャンスも転がっている気がします。
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